もう一つの伊豆漕ぎ（番外編） リポートはとある女性カヤッカー

今回はある女性カヤッカーの壮大な二泊三日のシーカヤックソロキャンプツーリングをリポートしていただきました！

１０月の三連休僕らは西伊豆でのんびり漕ぎをしている中、日に日に風が上がる海況を一人漕ぎきったリアルリポートです。

 

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一週間前の長浜に行く車中、「ねえ、良いこと思いついた。」の一言に端を発した、今回のソロ旅。誰に話しても、「やめときなよ～・・・」的雰囲気の応え。心配したなまさんやTろさんが、自分たちのツーリングのコースを私のソロに合わせて変更するから一緒に漕ごうよ・・・という優しくもありがたいお誘い、感謝で胸一杯。

本当にありがとう。でも、でも、、、今回ばかりは、やると言ったらやるのだ。ますます盛り上がるソロへの憧れ。わくわく倍増。
そんな頑固な姿に、ちらほらアドバイスをくれる人も・・・。
そして実現。わーい。

それまでの一週間は、荷物の準備に多忙を極める。

　

　一日目は５：３０に東京を出発。パッキングに手間取り、荷物満載のDioを引きずることもままならない。真冬用のシュラフやロールマットが入らない。急遽、秋物のシュラフなどコンパクトなものを借りることに。

11時に戸田から出艇、凪の西伊豆を快適漕ぎ、自由を満喫。

不安や寂しさはこれっぽっちも無い。

 

 さな船長になったみたい。

気分爽快、楽しいことこの上なし！

約30キロ漕いで、漕ぎなれた松崎を過ぎ、18時に夕暮れの萩谷崎についてソロビバーク・・・

 

と思いきや、男性２人の先客有り。「まあ、いいか」と思ったが、おおちゃんから危ないから、岩地まで漕ぎなよと、アドバイスあり。嬉しくないドリカム状態に仕方無し暗い岩地までお月見漕ぎ。

 

月が綺麗、星がキレイ、なので、テントを張らずに船の傍らでビバーク。夕ご飯を食べていると後ろから話しかけられる。女の子の一人旅は、道中色々な人が話しかけてくる。漁師さんやら、観光客やら、釣り人やら、話を聞くのが面白い。と思えば肩越しから声が、本当に良く声をかけられるなあ～と思ったら、陣中見舞いに駆けつけてくれたおおちゃん。砂浜に敷かれたマットとシュラフに、「女の子なんだからさ～危ないよ・・・」と怒られる・・・が、ビバーク。

 

ついでに船型温泉に勝手に洗濯物を干して乾かす。

 

翌日は、船の温泉で足だけ朝風呂。岩地は暖かいなあ～。

　二日目は７:30出艇。噂の波勝は難なくクリア、

 

兎ぴょんぴょん７ｍの逆風が吹く石廊崎を超え、

 

16:30に適当な漁港に到着。

 

テント禁止、キャンプ禁止の立札に目が点。そう言えば、本日一度も上陸していない、気づけば９時間ノンストップ漕ぎ。トイレトイレ・・・。優しげな漁師さんらしき人に話しかけ、テント張っても良い許可を勝手に取り付ける。その漁師さんらしきおじさんに「ここはどこですか？」と尋ねる。私は田牛というところに居るらしい。相変わらず、地図読みが下手。優しげな漁師の奥さんにも、「雨が降ったら家に来なさい」と温かい言葉をかけられ感激。
明日は雨らしい。軒下を探すが、無いのでテントを張る。

朝４時、ドッカンーという轟音にテントが流される夢をみて飛び起きる。サーフが出来そうな白い大波の破壊音。出艇できるかなあ。でも、とりあえず寝る。朝、雨は降ってない。昨日は風に吹かれて寒かったので着込む。

 

波に直角に出る。成功。

 

神子元島風速１３ｍ、確かにそんな感じ。兎が５００羽は居る。爪木崎までは逆風の中漕ぐ。爪木崎は石廊崎の比じゃない。兎ぴょんぴょんはまだかわいい、白虎ガオガオ。

 

漕いでも漕いでも景色が変わらない、どころか下がってく。

波と我慢くらべの持久力戦に突入。持久力にはちょっと自信有り、波になんか負けないぞ～。右から崩れた波の衝撃を船を傾けローブレイスで耐えるが、崖からの三角波が左から来るので傾けすぎないように注意する。白浜が見えるが、もう二時間ほどここに居る。波の様子を見ながら波に直角にしたり、横にしたりしながら進路をとる。シャリばてして判断力が低下しないように、チャンスをみてスニッカーズをかじる。

 

白浜の先まで行きたかったが、外浦をゴールに決める。外浦に入ったのは14時。釣人が何人かいる。先ほどの死闘？とは天国と地獄、穏やかなことこの上無し。砂浜に箱に座って釣りをしていた釣人が私に手を振る。

 

おおちゃんだー、わーい、まるで灯台みたいだ。話を聞けばずっと爪木崎の崖の上から「１１８」の番号を押した携帯を握り締め、見てくれていたようだ。「クレイジーだね。」とつぶやくおおちゃんに「ホントだよね、あの波クレイジーだよね。」と私。「○○ちゃんがだよ。」と私を見るおおちゃんに、「はあ・・」とあいまいな返事を返す。

 

そういえば、この３日間、カヤッカーに出会っていない。不思議だなあ。たくさんのサーファーとヨットと釣り人には会ったが。。。きっと、普通こんな日は漕がないんだ、と後で気づく。

片付けをして、二人で白キス釣りをする。いい型のキス、ゴチ、ハゼが入れ食い状態。家に付いたのは夜、疲れた体に鞭打って、山ほどの洗濯物と、道具を片付けながら、キス達をさばいて、揚げて、翌日のお弁当作り。
ああ～穏やかが一番ですな～。

今回の旅で、準備不足や技術不足を痛感、次回はもっと安全・快適なソロキャンプツーリングにするぞ～、楽しみ。すっかりソロキャンプツーリングのとりことなる。しかし、早速反省の意味を込めて、持ち物リストを修正、事故防止対策を含めた反省レポートを作成。

最後に。。。おおちゃん、それから、色々応援し、教えてくださった皆様、ご心配おかけしてごめんなさい。

本当に本当にありがとうごいました。

そしてこ懲りもせず、エクスペディション２（完結偏）につづく、なのだ！
近日公開、乞うご期待！

 

タグ：シーカヤック

コメント 8

なんか、すごいの一言に尽きます。
野宿したことないし、車中泊がいいとこ…。
読むたびに謎が増えるシーカヤック…。(笑)
by ひろＰ (2008-10-25 16:33) 

ひろＰさんへ
スゴイですよね～！
ボクも頼まれてもやりません・・・(笑)

チャンスがあったら是非一度シーカヤックを体験してみてください
何かわかるはずですよ～(笑)
by なま (2008-10-25 20:48) 

＞なまさん
＞女性カヤッカーさん
こんにちは。戸田～岩地～田牛～外浦って凄いですね！
単独ですよね？鳥肌もんですね！たのしそ～！
私には無理だけど（＾＾；
＞テントが流される夢をみて飛び起きる。
テントが熊に襲われる夢見て飛び起きたことはあります！
エクスペディション２（完結偏）楽しみにしてます。
by GT-FOUR (2008-10-25 23:20) 

ひろＰさんへ
私は逆に車中泊が苦手なんです。
腰が痛いし、狭いし・・・。
野宿をするなら、今時期か5月ごろなど、虫が居なくて暑くない時期がおすすめです。

GT-FOUR さんへ
テントって、音だけ聞こえて外の状況が見えないだけに、恐さ倍増なんですよね。動物ががさごそ来ると、アライグマみたいな小動物でも熊とか想像しちゃいますよね。私はどちらかと言えば、ビバークのほうが相手の姿が見えるので恐怖感が少ないです。

なまさん
ありがとう。いろいろいろいろお手数おかけしました。
重ね重ね。。。多謝です。






by 女性カヤッカー (2008-10-27 12:48) 

ＧＴ-ＦＯＵＲさんへ
女性カヤッカーさんはスゴイ！見た目と違って(笑)
多分体重はボクの1/3ですけどバイタリティは３倍ありますね(笑)

見習わなければ・・・(笑)
by なま (2008-10-27 21:01) 

女性カヤッカーさんへ

無事に完漕できて何より何より
次はみんなで・・・(笑)　　ウソ～～！
by なま (2008-10-27 21:04) 

はじめまして！　　西表島も結構いいかもよん＾＾ｖ　　　子供の頃行ったきりだけど、まさにジャングル！　日本は広いよ～ん！
by arashi (2008-10-29 12:57) 

ａｒａｓｈｉさんへ
はじめまして～　西表島もいいですよね～！でも今度座間味に行きま～す！
by なま (2008-10-30 20:27)